2017/09
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上棟の吉日
9月5日 月曜
2895-09
昨日は大安吉日の日曜日、多くの棟上げが予定されていたのですが、台風の心配で延期に。
実際は風が多少吹いた程度、本日は台風が最接近の予報でしたが、傘がいらないほどの雨。
でも明日以降に再延期されていました。

ところで昨日の話で少し言葉足らずだったので補足を。

間伐とは間引きのことです。
まず苗木を密度を濃く植林します。(密植といいます)
それが成長するにつれ、生育不良とか曲がった木が出ますので、それを間引くことです。

択伐とは選択して伐採することです。
柱が取れる程度に成長した木を選び、それだけ伐採することです。
反対にはえている木を全部伐採するのは、皆伐といいます。

元木とは根本(株)に近いところです。
立木は10mから20mある場合もあります。
普通の柱は3mなので、それを元から3mずつに切って行きます。(造材)
その一番下が、元木(株木とも1番玉、元玉とも)で、節が一番少ないので、従来は一番良い値段で取引されました。
そこから上(末)に向かって2番玉、3番玉となり、段々細くなり、節が増えていきます。

昨日は間伐材が出材されない現状をお知らせしました。
解決策の一つとして林道の整備があげられます。
2895-58
皆さんの林道のイメージはこんな感じではないでしょうか。

2895-55
これはスーパー林道ですが、実は昨日の写真は全てこの道沿いです。
林道をどれだけ整備しても一緒だということがお解りになりますよね。

問題はいくら間伐して良い木材を生産しても、その市場がないということなのです。
真壁工法ってお解りだろうと思うのですが、敢えて説明を。
昔の和室のように、柱が見えるのが真壁工法で、
洋間のように柱を包んでしまって、見えなくするのが大壁工法です。
最近の住宅見学会を見ても、そもそも和室がありません。
また和室があっても大壁工法というのも増えてきました。
従って、いくら間伐や枝打ちをして節のない、良い木材を生産しても使う現場が極端に減って来ました。
これが山を荒廃させる一番の原因だと思っています。

要するに永年育てた木を切って売っても、値段がつかない、従って生産意欲が減退し、再投資しなくなったわけです。
手入れも補助金が出ればするけど、ということになりました。
実際市場が求めているのは、大壁工法用の管柱です。
これは今や国際流通商品になりました。
要するに地球の反対側のヨーロッパで大量生産された集成材の管柱との競争です。
地域で生産された国産材だからとか、香りや色艶とか、年輪が詰まっているとかの価値判断より、
ヤング係数(注)だとか含水率が価値判断の優先基準となりました。
もちろん価格が最優先ですが。

注:木材の強度を示す数値

2895-45
これは津山市加茂町にある22世紀の森です。
現在は太くて立派な木材を生産しても売れないので、22世紀まで育てようという意図のようです。
私には単なる問題の先送りにしか思えないのですが。

2895-02
こんなことをぼやいていましたら、今朝の日経新聞にこんな記事が。

目先の細かいことを云わずに、400年 木を育てて法隆寺に使ってもらおうというお考え。
確かにご立派な方と思いますが、ごくごく一部の方しか出来ませんね。
ここにもありますように、木材価格の下落と人件費の高騰が足を引っ張ります。
40年前はスギ1立方メートルの代金で一日12人雇えたのは、今は0,2人だそうです。
木材は鶏卵と一緒で物価の優等生。
40数年前にこの業界に入りましたが、原木代金はその頃より下がっていろのでは。
これじゃ若い人は参入しませんよね。
我が国の森林は環境保全の視点とか、国土保全の視点でないと保全出来ないような気がするのですが。
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No title
昔、木材ジャーナリストの大石真人は、世界の林業は植林から始まり、パルプ・・製紙・製材・木工加工まで一つの会社でコンビナート化している。
勿論、その過程で出る枝や切端・プレナー屑・挽粉の類まで発電・乾燥に活かしている。
我が国は林業・製材・流通とどれもが単業では、国際商品の木材の競争力は
無いが、持論でした。
近年中国木材等の規模拡大を見ると、その方向に進んでいる様に思えます。
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プロフィール

野崎 和良

Author:野崎 和良
ウッディワールドのざき 取締役会長
生まれた所 : 岡山市下西川町(現 岡山市北区南中央町)
生まれた年 : 昭和26年

一番は趣味は読書。小学校のとき亡父が、山岡荘八の徳川家康全28巻を買っていたのを読み出しそれから歴史小説にはまり、山岡荘八、司馬遼太郎、山崎豊子などを読破。推理小説も好きで、内田康夫、横山秀夫などを読んでいる。変ったところでは、佐藤優などの思想書とか渡辺淳一も愛読している。
次は、旅行で国内は全ての都道府県を行き尽くした。海外では16歳でアメリカ本土に一ヶ月ホームスティしたのを皮切りに、ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、ニュージィランド、オーストラリアはそれぞれ数回訪問した。又中国、韓国などの東アジア、タイ、ラオス、マレーシア、シンガポールなどの東南アジアは数十回訪問している。

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